介護事業に特化した経営のサポート 株式会社JBI財務マネジメント

経営計画作成サポート

経営計画の構造について

経営計画は「理念の作成」から始まります。
「理念」は永遠に求め続けるもので、これを時間軸で区切ったのが「ビジョン」になります。
「ビジョン」は3年後など、期間を決めて、「理念」を実現する過程を明確にしたものです。
さらに1年間という期間で区切ると、「今期の重点施策」などが出来上がります。
この「今期の重点施策」を「バランススコアカード」で作成すると「見える化」、「ストーリー化」、「数値目標化」が実現できます。
ここでは、「数値目標化」のための「予算計画の作成」と「予算の管理」についてご説明します。

予算計画の作成

予算計画の必要性

介護施設は設備投資が伴いますので、金融機関からの借入金で事業を開始しているケースがほとんどです。
借入金は利益を出すことで返済していきます。
いくらの「利益」を、どのように稼ぎ出すのか、具体的な計画を立てる必要があります。
経常利益+減価償却費 > 借入金元金
となるように計画するとキャッシュフローが良くなります。

予算の考え方

予算計画は、利益を決めて、「経費」を見積もり、逆算で「売上目標」を決めていきます。
経費は「一般経費」と「戦略経費」に分けて考えて、「一般経費」はどのように削減するのか、「戦略経費」は何にいくらかけて「売上目標」を達成するのかを検討します。

未来会計図表で計画する

予算計画を「未来会計図表」を使って立案します。

月次管理(予算・実績比較など)

月次管理の必要性

予算計画は、毎月、実績との比較を行い早い対策が必要となります。
売上高の予算・実績差額だけでなく、変動比率、固定費の確認も必要です。
経営はPDCAサイクルをまわしていくことで改善されていきます。

予算・実績比較の考え方

差異原因は、売上差異と費用差異で原因を確認します。

売上差異

「売上金額差異」と「売上総利益率差異」を確認します。売上総利益の変動原因を、「売上高」によるものか、「売上総利益率」の変動によるものかを確認して課題を抽出します。

費用差異

「 費用金額差異」と「費用比率差異」を確認します。費用の変動原因を、「売上高」によるものか、売上1円当たりの「費用比率」によるものかを確認して課題を抽出します。

先行指標も管理する

売上、利益など財務の数値だけではなく、「バランス・スコアカード」を使って経営の先行指標も管理します。
「新規利用者数」・「営業先件数」・「スタッフの残業時間」など、「売上」を達成するための先行活動指標を決めて、確認していく作業が大切です。
この管理には「バランス・スコアカード」を活用することが有効です。